入社してすぐの頃は、何も知らない状態からのスタートでした。
僕は新築の注文住宅の営業からキャリアを始めたんですけど、お客様と対等に話すにも、質問をされても答えられないことが多くて。
現場の“納まり”といった専門的なことも全然わからない中で説明しないといけないので、最初は本当に大変でしたね。

うんうん、それは誰がやっても最初はそうやね。

そうなんです。
モデルハウスの案内から始まって、家づくりの説明、お金や土地の話。そこからプランや図面、仕様決め、現場での打ち合わせ、そして引き渡しまで全部あります。
1つのサイクルが1年近くかかるので、覚えるのに時間もかかるし、終わるころには最初の方の工程を忘れかけてしまうんです。
短いスパンなら身につきやすいんですけど、住宅はそうはいかないので。

じゃあ、最初から最後まで「ある程度わかったな」と思えるようになるまで、どれくらいかかった？

感覚的には3棟目くらいですね。
1棟目は本当に何もわからなくて、2棟目は必死に前のメモを見返しながらやる感じ。3棟目になってようやく、やらないといけないことや、気をつけるポイントが少しずつ見えてきて、「あ、こういう流れで進めればいいんだな」と掴めるようになりました。そこからは少しずつ自走できるようになったと思います。

なるほど。最初の1棟目・2棟目はやっぱり上のサポートが必要やけど、3棟目くらいで一気に変わるわけやね。

そうですね。最初はどうしても先輩に助けてもらわないと難しいんですけど、そこを経験すれば、あとはどんどん前に進めると思います。
異業種から入った人って、1〜2年目は知識を覚えるのがすごく大変ってよく聞きますよね。
僕も学ぶことは多いんですけど、抵抗はなかったです。
新しい知識を取り入れるのは面白い部分も多いですし、お客様に説明する中で自然と定着していく。やれなかったことができるようになると、「あ、前に進んでるな」って実感できるんです。

うんうん、それはいいことやね。
勉強ができる・できないじゃなくて、大事なのは“素直さ”。
新しいことを面白がって吸収できる人はぐんぐん伸びるんですよ。仕事をしながらどんどん自分のものにしていく
——そういう人が成長していくんだと思います。

かみくぼ住宅って、家づくりが好きで、どんどんキャッチアップしていく人が多いですよね。僕も周りから刺激を受けています。

そうそう。僕自身も後ろを振り返ることはあんまりないんです。
「仕方ない」と切り替えて、常に前へ進む。だから社員も自然と前向きになるんやと思います。
「今日より明日、明日よりあさって」って、成長していこうっていう雰囲気があるよね。

確かにそうですね。
失敗しても前を向いて意見を出し合える環境だから、安心して挑戦できるんだと思います。

内田さんもそうだけど、かみくぼ住宅にいる子たちは素直な子が多い。
内田くんに部下ができたら、また次のステージに挑戦できるんやと思います。目標も広がるし、できることも増えていく。そうやって会社全体も一緒に成長していけるんです。

お客様の要望がどうしても実現できないときは、やっぱり正直に「できません」と伝えるようにしています。
その上でプロとしての意見やいくつかの案を出して、最終的な判断はお客様に委ねる。妥協じゃなくて、納得していただくことを大事にしています。

うん、それは大事やね。
家って人生で一番大きな買い物やから、絶対に後悔してほしくないんです。
「かみくぼ住宅に頼んでよかった」って思っていただけるように。お客様に満足していただきながら、会社としても適正な利益をいただく。
そのバランスを大切にしてるんです。

はい。
僕自身も今6年目になって、新築営業をやりながら宅建士の資格を取って、不動産の業務にも関わっています。
業界全体が右肩下がりの中で、新築以外の収益源を持つことは大切だと思うので、そこでも力になっていきたいです。

うんうん、頼もしいね。これからますます期待してますよ。